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zoom RSS Do as I Do 2018 in 名古屋 レポ

<<   作成日時 : 2018/12/27 22:14   >>

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12月15日、16日の2日に渡って開催いたしましたDo as I Doセミナー、
今年も大好評でした!

昨年から進化した点や、2度目の受講でより深く理解できた点等、
自分の復習の為に、まとめたいと思います。

まず、観察者はどう社会的に学習するか?という基礎から。
これは大事な点であってハンドアウトにないから。

あ。 何故ハンドアウトにこの社会的学習のスライドが入っていなかったか?という理由もわかりました。

プレゼンでは動画がこのスライドに被せてあって、私が翻訳の為に頂いたPDFには動画枠の空白しかなかったからでした。
ははは。


では、社会的学習の種類から。

・Stimulus Enhancement 刺激強調
  他の個体が触れている刺激(物)に注意が引かれ同じような行動をとること
例) 人がペットボトルに触ったら、観察者の注意もペットボトルに向く

・Local Enhancement 局所的強調
  他の個体が行動している場所に注意がひかれ、同じような行動をとること
  例) 人が作業している場所、観察者の注意はその場所に向く

・Goal Emulation (ゴール)エミュレーション
  他の個体がとる行動の最終目的(ゴール)を真似るが、達成にいたるまでの行動を真似ようとはしていない。どの行動が有効的か試す、試行錯誤の学習。
  例) 人がペットボトルのキャップを手であけたら、観察者は口であけた
★ Do as I Doでは、2本足で歩き手を使う人間と、4本足で歩き口を使う犬とで、身体の構造が違うので、犬は同じ機能を果たす部位を使います。これを機能的模倣といいます。
  
・Imitation 模倣
  他の個体がとる行動そのものを観察者は模倣する。
  例) ペットボトルのキャップを手で空けたら、観察者も手で同じようにあけた


続いて、Do as I doで、犬は上記のどれから学んでいるでしょう?
という質問に対して、いろんな回答があがりました。
結果として、行動にもいろんなケースがあり、犬がどんなコンビネーションで学んでいるかはここでははっきり言いきれない、という事でした。

いざDo as I doを初めてみて、冷静に考えてみれば、そりゃそうだ、なわけです。個体学習のオペラント学習だって、私は正の強化を使ってトレーニングしている思い込んでいても、犬は人間を含むいろんな環境からコンビネーションで学んでいて、結果でしかない。

Do as I Doを始めて見ると、あれ?なんで伝わらないんだろう?と困惑することが多々あります。それを紐解いて、どうやったら上手く伝わるだろう?と人間が試行錯誤します。それぞれの道具の配置に工夫したり(局所的強調)、道具を見やすい色にしたり触り方に工夫したり(刺激強調)、手で倒して欲しい道具をお尻アタックで倒す犬とか(エミュレーション)、実際にトレーニングを通して理解が深まります。「え、今のデモ、この子にはそう見えるの?」と、犬それぞれで解釈も異なり、パーソナリティで異なる珍回答に驚きますし、そういうコミュニケーションを繰り出してくれることにワクワクします。

・・・・・・・・・・

そして、これはとてもわかりやすい、吸収しやすい解説になっていました。
なぜDo as I doを始める前に、3つの行動のバーバルキューがしっかり入っている事が大切か?

「私の真似をして!」というDo it!のルールを教える第1フェーズでとても重要になってきます。
これは、第1フェーズの手続きを学ぶと、うおおおおおおお!と納得されると思います。
第1フェーズでは、Sit Stay、もしくはStand Stayの後に、人がデモンストレーションし、「Do it!」、の後でバーバルキューを言うことから犬の行動を引き出します。
例えば、人がくるっと回ってみせ、それから「Do it!」、そして「スピン」というバーバルキューが提示された時、犬の頭の中で、犬自身がクルッと回っている記憶のイメージ、Mental Representation(心的表象)と今目の前で見た人の不思議な行動と一致することでルールを学んでいきます。
つまり、人間がデモでくるっと回って見せて「Do it!」と言っても、犬は「へ?」ですが、「スピン」キューで、クルッと回るという頭の中のイメージとマッチした時、「あ、それそういうこと?」と、繋がる、という理屈です。
例えば、物のサンプルマッチングだと、リンゴ見せて、リンゴ選ぶというその場にある目で見るマッチングですが、Do as I doは、時間、記憶というのがカギで、犬の頭の中にある「スピン」という行動、「テイク」という行動、「ジャンプ」といったイメージできる行動と、人間がとるデモンストレーションを第1フェーズのルールを教えるところで、心的表象でマッチングさせる、という理論です。

そして、これは、コンセプトトレーニングのKen Ramirezも絶賛しているとおり、 本当に良く構築されたトレーニング手続きだと思います。
このDo as I Doの社会的学習の手続きを利用した物のサンプルマッチングは、これまでの個体学習のトレーニングより数倍早く学習することが可能だと感じました。
人が赤コングを持ち上げてから、Doit!と言ってかくしてしまったとき、犬の目の前に赤コングと靴下の片方があれば、Do as I Doのルールを熟知した犬ならどちらかを咥えて持ち上げるという行動を自動的にとります。「あれ?どっちだ?」となったとき、物の弁別の学習はスムーズに進みます。人がデモした行動を同じ道具に再現する、というルールをすでに犬は理解しているので、カテゴリーや色弁別など幅広い応用が可能です。

私たちも色の弁別をDo as I Doを基礎に実施してきましたが、本家はそんなこと、とっくに実施済みで結果からアドバイス頂いた次第です。色は犬にとって重要でないから難しい、先に材質弁別から始めてみては?と、頂いた貴重なアドバイスをもとに、継続して材質サンプルマッチングをはじめ、カテゴリー、リピートのトレーニングにも挑戦していきたいと思います。

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ここからが本題。

「犬の心」というクラウディア博士の新しいセミナーがこの後一宮市で開催されました。
私にとっては、久しぶりに何も他に見聞きできなくなるほど夢中になるセミナーでした。

こんなに刺激を受け夢中になれる講義は、ここ数年出会えませんでした。 雑音が一切聞こえなくなるほど集中し、新しい情報に脳が興奮しました。

APDT、Pet Professional Guild, IAABC, クリッカーエクスポ、等いろんなドッグトレーナーのカンファレンスが毎年世界のどこかで開かれます。しかし、実際どのカンファレンスも毎年同じことが繰り返される印象です。 少し新しいアプローチが紹介されても、結局既に周知の同じ理論で、新しい発見やワクワクを感じることはなくなっていました。

しかし、この社会的学習はここから広がる世界が私には予知不能なレベルでワクワクしています。携わっているDo as I Doチームの試験的トレーニングの腕の高さや、クラウディア博士の手続きを組む非の打ちどころのなさに驚愕し、世界トップレベルの実力と今の私の実力差に心底溜息が出ました。

この新しいトレーニング法、ついに来年日本でも認定トレーナー陣が誕生する予定です。これから1年間、私もみっちり勉強し、腕を磨いて、日本国内でこの新しい社会的学習トレーニングを広めていけるよう頑張りたいと思います!


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