セラピードッグの福祉

セラピードッグとハンドラー、選択基準や、適性試験について。
とても良くまとめられていて、納得する部分が多い記事です。
(THERAPY DOGS: PREVENTING STRESS AND FATIGUE, PROMOTING WELFARE by Melissa Schiraldi)

IAABC Working Dogの ジャーナルより。

犬が人にもたらす、心身・社会的な健康面での効果は、既に多くの研究から明らかとなっていますが、
参加する犬達にも同様に、良い効果があることも近年の研究から明らかとなってきています。

(犬達だけでなく、ボランティアにも同様という研究結果もあり、これは私も実感しています。)

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しかし! この研究結果は、当然のことですが、条件が十分満たされたうえで導かれた結果です。
まずは、何よりも、
求められる仕事に適した犬を、慎重に適切に選択することが重要です。

The key factor, of course, is hinted at above. Careful and appropriate selection must take place to ensure the right dog is engaged for this specialized work.

彼女が運営するセラピースキルクラスの参加希望者は、既に基礎的なオビディエンスとマナーが入っていることが必須だそうです。

(一宮AAEでは、抱っこで参加する小型犬と、床歩きで参加する犬では、基礎オビディエンスの試験内容が異なります。)

しかし、この「トレーニング」面は、メインとなるような要項ではなく、ある意味簡単に解決できる部分でもあります。

素晴らしいセラピードッグを育成するには、その犬が生まれ持ってきた気質こそが重要なのです。

...candidates for my Therapy Skills class must already demonstrate fairly solid basic obedience and manners, for one, but even still the ‘training’ aspect is a relatively small and easy piece of the whole. What makes a spectacular therapy dog is strongly based on temperament.

ハンドラーの評価も、犬の評価と同等に重要です。ハンドラーは人と関わる事を好み、同時に犬とコミュニケ―ションがとれ、犬(の行動・感情)を先読みできる事が必要です。セラピードッグチームの強み、そして働く動物の福祉は、仕事に適した友好的な犬と、忍耐強く、優れた観察力、共感力を持つ、波長の合う人間パートナーの絆にあるのです。

... I am evaluating the handler as much as the dog. An effective therapy dog handler truly enjoys interacting with people and can simultaneously communicate with and proactively read their dog. The strength of a therapy dog team — and the welfare of the working animal — lie in the connection between a well-suited, friendly dog and a patient, observant, empathetic and tuned-in human partner.

AAIで働く犬達にとって、最もストレスを引き起こす要因は、新しい(物や人を含む)環境であることは、数々の研究において示されています。

Studies repeatedly suggested that novelty of the environment was among the most stress-inducing factors for AAI dogs.

一宮AAEドッグスクラブでは、適性試験の前に練習時間を設けています。
初めて会う人達や犬達、初めて訪れる場所、見慣れない道具(杖、車いす等)、
初めて嗅ぐ・聞く・見る情報の数々に身を置いて、落ち着けるまでどれくらいの時間を要するか、
練習会の中で確認しています。

また、試験の前に練習会をすることで、苦手と思われる項目に対し、アドバイスをさせていただき、
短い練習の中でハンドラーはどれほどハンドリングを改善できるか、ということも確認しています。

犬の適性はもちろん大事ですが、日々その犬の心身の健康に配慮し、適切に教育し管理できるハンドラー、ボランティアとしての適性も同様に重要です。

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一宮AAEドッグスクラブを立ち上げてはや8年、
打ち合わせを含めばおそらく200回は活動してきたと思います。

セラピードッグ適性試験も22回実施してきました。

活動内容や、試験方法、メンバー育成など、常に反省と改善を続け今に至ります。

これからも、活動に参加する全員にメリットがあることを目指し、
私達らしく、楽しく、学びながら活動を通して成長していきたいと思います。

今後とも一宮AAEドッグスクラブをどうぞよろしくお願いいたします。

一宮AAEドッグスクラブ代表
檜垣 史 CDBC, CBCC-KA. CPDT-KA

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